支援センターふえふきでは、地域活動支援センターの事業として「就労研修会」を実施しています。市内で生活する障がい者に、就労への意識を持っていただくため、短時間軽作業の機会を設けたり、障がい者が実際に働いている現場見学を行うなどをしています。
1月29日は、近隣の就労継続の施設を見学しました。障がい当事者と支援センター職員、そして障がい者就労に興味のある市民の方、精神障がいのボランティアさんなど20名以上が参加し、近隣の2施設を巡りました。その様子をお知らせします。
1,日本のちから みのりさん
山梨市にある就労継続B型の施設でした。特徴は、農作業を基本とした作業です。近くの畑を使って、農作物を生産し、加工品を販売していたり、企業の下請け仕事を行う施設です。施設は既存の家を改修し、室内作業を行っています。
庭では種から苗木を育てたり、農作業に関わる作業を行っていました。
この日は加工品のジャムを台所で作っていたり、工場から小さな部品を加工する仕事を見学させていただきました。
農作業ではしっかりと作業を行います、ということから、福祉的な居場所ではなく、しっかりと工賃を稼ぐための仕事を提供するとのこと。
2,ダンケ福祉会さん
ダンケさんは、一宮町の浅間神社の近くに出来たばかりの施設で、この日は実はまだオープン直前で、正式な利用者はいません。でも、新しいところが今後どのように変わっていくのかも含めて、見学をお願いしました。
元々は衣類のインターネット販売などをしている会社です。それらの仕事を障がい者就労に生かし、更に施設でカフェを営業したり、カブトムシや植物などを育て、販売する計画だそうです。
参加者の皆さんは、この新しいスタイルの仕事に興味深々。建物もカフェを行うように凝った作りで、「イマドキだね」という言葉が聞かれました。見たことも無い植物やカブトムシの育成にも興味を持ったようで、多くの質問を職員さんに投げかけていました。
カフェでは、自身が給仕をする姿を投影出来たのか、「かっこいい仕事をしたいね」という感想も出ました。
半面、ネット販売であるとか、スマホやパソコンの仕事になると、「ITは年齢的にもう無理」と苦笑いする参加者もいました。
話を聞くだけではなく、実際に見て、触れて、自分がどのような仕事をするのかをイメージできることはとても重要です。貴重な機会にお付き合いいただき、みのりさん、ダンケさんには心より感謝します。ありがとうございました。
笛吹社協にも、スマイルいちのみやに就労継続B型施設はあります。それぞれに特徴があり、仕事も全く違う環境で行います。さて、今日の参加者の皆さん、一体何人が就労に向けて一歩踏み出せるのでしょうか。色々な意味で自分の将来の姿を想像し、障がいがあっても自分らしい、生き生きとした生活を目指してほしいものです。
就労研修会は、今後も継続していきます。今回参加出来なかった方も、次回には是非。