1月29日(日)に東京エレクトロン韮崎文化ホールにて、韮崎市地域包括支援センターの主催する「老後をみんなで考え、共に生きるためのシンポジウム」の基調講演「住み慣れた地域で安心して暮らしていくために *任意後見のすすめ*」に網倉会長と、地域福祉課から2名、後見センターから1名が参加しました
講演者は、山梨県立大学国際政策学部の教授で、商法や民法を専門としている澁谷彰久先生と、リーガルサポート山梨の支部長、小林恵先生でした。
今回の講演会では、任意後見制度について先生方から分かりやすく説明をしていただきました
成年後見制度とは、
認知症・精神障がい・知的障がいなどで判断能力が低下した方の代わりに、後見人が本人の財産を管理したり、その人らしい生活が送れるように支援したりして、本人の権利を守るための制度です。
任意後見制度は、
今は自分の意思で生活が送れているけれど、「将来、自分で判断ができないのではないかが不安」という方のために、判断能力がある時に、自分で後見人を選び、将来のこと、例えば、葬儀はこうしてほしいとか、こういう施設に入所したいとか等々を具体的にお願いする制度です。そのお願いは、公正証書という形で契約をします。
小林恵先生は、「自分で自由に選べることのできる、わがままを聞いてもらうための保険のようなもの」とまとめていました。
後見人の担い手には、親族がなることが多いのですが、不正防止や地域での連携という視点から、社会福祉協議会などの法人後見や、市民後見人などの社会資源が有効ではないかという澁谷先生からのお話もありました
一人の方を支援する中で、行政や福祉関係者、法律の専門家、民生委員やボランティアなど様々な社会資源が連携を図り、支援していくための体制づくりの必要性についても改めて実感しました。
成年後見制度は、一般の方にはあまり馴染みの無い制度だと思いますが、今回、参加者の皆さんがとても熱心に講演を聴かれている様子を見て、その関心の高さを知ることができました
社会福祉協議会は、多くの市民の皆さんに成年後見制度について知っていただく機会を提供しつつ、安心して相談ができる場所として、「笛吹市社会福祉協議会後見センターふえふき」を認知していただけるよう活動していきたいと思います