平成31年2月15日。午後2時。
1年生のクラスでは授業参観が行なわれています。教室の後ろには、授業の様子を見るために保護者の方々が並んでいます。
この日は福祉講話。「福祉の仕事ってどんな仕事なのか。福祉に携わる人の思いを是非生徒に聞かせたい。」という先生から,社協一宮地域事務所にお話を頂きました。
これは一宮中学の生徒と、授業参観に来ていただいた保護者の方々に、社協の活動を紹介するチャンス!とばかりに福祉講話を引き受けました。
社協が障がい者の方々の生活を支援する、という事。地域に根ざした障がい者福祉の基本って何だろうと言う事など、福祉を身近に考えるきっかけにして頂きたいと考え、「障がい者差別解消法」を元に、皆が助け合える環境を作るためにはどうすればいいか、を話しました。
様々な動画や資料を提供しつつ、今まで馴染みの無かった「差別」と言う概念を説明します。様々な障がいのため、他の人たちと生活上の差が出来てしまう。それってどうなんだろう。障がい者だから出来なくて当たり前なの?障がい者は諦めなくてはならないの?
そもそも障がいって何だろう。
障がいを持つ方々は実はどこにでも居るということ。実は講師をしている私も障害者手帳を持つ一人であること。でも、私の場合は洋式トイレであれば障がいを感じることなく、仕事が、生活が出来ること。
とすれば、障がいは環境の中に存在するものであり、ちょっと視点や考え方を変えるだけで、障がい者と一緒に仕事も生活も出来る可能性が広がるのです。
障がいへの偏見や差別を無くし、皆が当たり前のように活躍し、生きがいを持って生活出来ること。「共生社会」」と言う言葉を覚えて欲しいと皆さんに伝えました。そしてそれを住民の皆さんと一緒になって実現していく手助けをするのが、この笛吹社協という会社であることを伝えました。
最後に生徒代表にお礼の挨拶を頂きつつ、今回の福祉講話は終了しました。
ここで話したこと、聞いたことを家に帰ってから、家族の皆さんと話をして欲しいものです。
※障害者差別解消法については、山梨県から地域相談員として委託されています。差別に関する相談や、今回のような福祉講話など、様々な活動を各地域で行なっています。笛吹市には現在4名の地域相談員が任命されています。 必要な時は、お声をおかけ下さい。
障がい者差別地域相談員 鈴木勝利