一宮障害福祉サービス事業所(スマイルいちのみや)では、障害者就労継続B型の授産品として、地域の果物を使ったジャム作りを製造・販売しています。
これには、地域の農園の皆様の生産物を頂き、利用している障がいの方々が加工し、販売を行い、売り上げの中から工賃が支払われています。
このお金を元に、食材等の生活必需品や衣類、趣味の物などを購入し、働く喜びを共に分かち合っています。
一宮と言えば特産物の桃とすもものジャムが中心ですが、隠れた人気商品として「梅ジャム」があります。昨年も地域の方に完熟梅を頂き、70個ほどジャムを作りましたところ、あっという間に完売。まさに「幻の逸品」となり、今年も是非にとリクエストも頂いています。
この「梅ジャム」ですが、ジャムにするためには木で黄色や赤になるまで柔らかく完熟させる必要があります。山梨では、大粒の梅は青い内に収穫し、梅酒にしたりシロップ漬け、固い梅干しとさせますが、この「梅ジャム」に関しては、青い固い梅はジャムに適していません。むしろ、完熟して地面に落ちているような梅の方が、より美味しいジャムに生まれ変わることが出来るのです。
この梅ジャムを今年も製造販売すべく、地域事務所の職員を通じてお願いをしていましたところ、境川地域事務所から角田義一様の紹介で相川和治様の畑に完熟梅があるとの情報をいただきました。
早速、就労継続B型の利用者さん3名と一緒に畑を訪問。木で完熟させた梅を一緒に収穫し、いただくことが出来ました。
収穫した梅は奇麗に洗い、一旦冷蔵庫で保管し、追熟など時期を見ながら種を取って大鍋で焦げないように煮詰め、ジャムに仕立てていきます。瓶を消毒し、丁寧に瓶詰を行い、手書きのラベルを貼って完成です。
ゴミを取り除いたり、傷んだところを削って、種を取っていく。実は結構手間のかかる作業なのです。こうやって手を掛けた商品ですので、美味しくない訳がない。上品な甘酸っぱさが人気の商品です。
梅と言っても色んな品種があり、高級品と呼ばれる南高梅や大粒のしらかが、杏の香りも楽しめる豊後梅などありますが、いずれも完熟の香りはとても食欲をそそります。
完成したら、多くの皆さんに食べて頂けるように販売を頑張ります。もう少しお待ちください。
また、梅を頂けると言う方がいらっしゃいましたらお声をおかけください。これからはりんご、びわ、ミカン類の柑橘系も美味しい時期です。収穫を含めて訪問します。庭に果実の木があるというお宅でも構いません。是非とも、スマイルの活動にご理解を頂き、障がいの方々の就労訓練のために、畑や庭にある果物をお願いします。