令和元年9月11日(木)八代福祉センター多目的ホールにおいて、ふえふき地域見守りネットワーク(以下:見守りネットワーク)締結事業所様を対象に研修会を開催しました。
平成26年度から年1から2回研修会を開催し、今回で8回目となりました。
当日は、締結事業所様をはじめ、笛吹市長寿包括支援センターの職員など約50名の参加がありました。
昨年と同じく、講師に山梨県立大学 高木 寛之先生をお招きし、
テーマ「見守りネットワークにおける見守り活動の広がりと支援の充実のために」と題し見守りネットワーク締結事業所様からの事例発表をもとに学びを深めました
研修会の導入として、社協担当者からは、「ふえふき地域見守りネットワークの取り組みと現状報告」を行いました
△研修会の様子△
締結事業所様からの連絡いただいた実績から、高齢で、一人暮らし、認知症が多く、今後も見守りの継続が必要なケースが多いため、高齢者の相談専門機関である地域包括支援センターの関わりが必要であることから、長寿包括支援センター担当者から「見守り活動における地域包括支援センターの役割について」ご説明をいただきました
△笛吹市北部長寿包括支援センター 雨宮 様△
△山梨県立大学 高木 寛之先生△
事例報告では、
セブンイレブン笛吹八代南店 店長 古屋 様
山梨信用金庫 南支店(前石和支店)勤務 山本 様より
・日頃の見守り活動
・社協に連絡した事例について発表していただきました。
続いて、連絡をいただいた後の社協の対応を報告し、つないだ先の地域包括支援センター担当者様より対応についてご報告をいただきました
△見守り事例発表 1 △
(中央)セブンイレブン笛吹八代南店 店長 古屋 様
(左)南部長寿包括支援センター 岡 様
(右)八代地域事務所 大勝
△内容:社協に連絡したこときっかけに見守り事業所に締結した事例△
△見守り事例発表 2 △
(中央)山梨信用金庫 南支店 (前石和支店)勤務 山本 様)
(左)東部長寿包括支援センター 志村 様
(右)御坂地域事務所 小林
△内容:地域包括支援センターと連携したことで見守りの質が深まった事例△
高木先生からは、
ポイントとして
● 単独の"見守り"から、複数の"見守りネットワーク"へ
●見守りから、見守り活動、見守り支援へ
●地域内の"やさしさの"の有無ではなく、"気づき"の視点の有無についてお話いただき、また、地域福祉の必要性と以下の3つの地域づくりの取り組みの方向性についてご講義いただきました。
1.「自分や家族が暮らしたいと考える」まちづくりに広がる地域づくり
2.「地域で困っている課題を解決したい」共生の文化が広がる地域づくり
3.「一人の課題から」一人ひとりを支える地域づくり
参加者からは、
「気づきとそれに対する継続的な対応の重要性が理解できた」
「大変参考になった」
など感想をいただきました。
研修会終了後も、高木先生への質問や社協職員への相談があるなど参加者の皆さんの関心が高いことが伺えました。
△先生へ質問をする参加者△
今回の研修会では、事例を通して、見守りネットワークは、量的(締結事業所が増え、見守りの目が増える)、質的(専門機関が増え、支援の幅が広がる)充実を図ることで効果があがること、見守りネットワークは、実際に見守っている締結事業所とその連絡を受け支援を行う社協、専門機関の協働によって行われていることを学ぶ機会となりました。
今後も見守り締結事業所、行政、地域包括支援センターなど関係機関、社協等連携強化を図り、さらに重層的な見守りを行い、有効に機能するための仕組みになるようにしていきたいです
ふえふき地域見守りネットワークとは
民間企業の方々に協力をいただきながら、お仕事中に高齢者や障がい子ども、者等地域住民を「ゆるやか」に見守っていくものです。
これにより、
*高齢者の孤立防止
*高齢者、障がい者、子ども達の虐待防止
*認知症の方とそのご家族の支援
*消費者被害の防止
*災害時の安否確認
などの課題に地域全体で取り組んでいきます。
仕事中「おやっ?変だぞ」「なんか気になる!」
ということがあったとき、笛吹社協に連絡をいただき、笛吹社協と関係機関が連携し必要に応じた支援を行っていきます。
現在、60事業所(140箇所)となり、より一層多くの目で地域住民の生活を見守り安心して暮らせる地域づくりを目指していきます。
地域福祉課 本所 坂本