一宮障害福祉サービス事業所のお仕事を紹介するブログの第3弾になります。
今日のお仕事の訓練は、「見晴し園」さんからの受注作業です。見晴園さんは来園者へのおもてなしにちょっとしたお菓子などを配っています。その小分け作業です。
小さな袋に3種類くらいのゼリーや飴を入れてシールで留めます。
勿論、衛生面には十分配慮し、キャップを被っての作業となります。
こっちのメンバーさんはあっという間に袋詰めを終えて、次のジャムのラベルに取り掛かっていますが、あっちのメンバーさんはゆっくりゆっくり丁寧に時間を掛けて袋詰めを継続しています。メンバーさんのペースに合わせて、確実に行っています。
ここではお仕事の訓練をしていますが、作業能力訓練ばかりではありません。
仕事をしていくためには、実は「3つの柱」が必要です。一つは上記のように、求められた作業が予定通りに出来るか、と言う柱です。今日の作業で言えば、一つの袋にちゃんと数を揃えて入れることが出来るか、決められた時間内に収められるか、がポイントです。
二つ目の柱が、社会人としてのマナーです。他のメンバーさんや職員と会話をし、ご自分のことをしっかり話すことが出来るか、挨拶が出来るか、身の回りの清潔さを保てるか、欠席せず、遅刻や早退が無いか等の、社会人としての技能を訓練します。
三つ目の柱が、生活力です。睡眠時間を確保する、決まった時間に起きて身支度する、入浴する、食事をしっかりと食べる等の生活技能訓練です。お腹がすいたら戦は出来ぬ、という諺通り、基礎的な生活に乱れがあれば、お仕事を続けていく力も続きません。また、心身共に健康であること。仕事を続けるには、心も健康であること、自分を律して、その先の生活を確立することが求められます。
こうやって、三本柱がしっかり立つことによって、この笛吹市という地域で生きていく土台を一緒に作っていくことを目指すのが、私たちの施設のテーマになります。
そんな力を継続するための勉強を、皆と一緒に行うことも大事なプログラムです。今日は看護師さんから、熱中症についての説明を受けながらの勉強タイムです。

熱中症とは何か、どのような症状が現れるのか等、病気のこと、自身の体の事を学びます。

爪を押したときに、白く押した後が残ってしまうかなど。繰り返しになりますが、心身共に健康であることで、仕事を継続することが出来るのです。
職員も、事前に様々な勉強をして、メンバーの皆さんに分かるように説明する技能を身に付けていきます。
お互いが、日々勉強です。
職員は、作業室内で1日に複数の作業を同時進行させながら、一緒に作業に入ったり、受注作業の集計や外注、売り上げの計算をしたり、見学者や実習生、メンバーさんの個別支援会議に参加したりと、実に多くの仕事を同時進行させていきます。仕事によっては、他の施設に行っての作業もあります。
そして、夕方の終わりの時間になった時に、「今日も一生懸命仕事したね」と、メンバーさんと職員が笑顔で励まし合い、語り合います。
毎日毎日このような時間を、様々な方々と一緒に過ごす時間ときっかけと空間を提供するのが、笛吹市社会福祉協議会です。
いつでも見学は可能です。一度、足を運んでみませんか?