笛吹市には、障がいの様々なことを皆さんと一緒に話し合い、活動できる場として、自立支援協議会があります。
1月18日の今日は、当事者家族部会が開催され、この部会で「のるーと笛吹」の説明会が行われました。
当事者家族部会は、障がい当事者と家族が月に1回集まり、様々なことを協議します。当事者家族部会では、障がい当事者の移動の手段が少ないことをテーマに、過去様々な場で手段を増やしてほしいと訴えてきました。
笛吹市にはデマンド交通があります。タクシーやバスを活用し、昔よりは移動の手段は増えてはいます。が、これも様々な理由で、皆が活用できる状況にあるとは言いにくい状況でした。
今回、笛吹市が提供する「のるーと笛吹」は、今までのデマンド交通を更に便利に活用できるよう、最新式のAIを使ってコントロールする交通手段を取り入れました。今までは決められた日程で事前予約を行ったり、時間の制約があったりしましたが、なんとAIを使うことにより、直前の予約でも対応が可能になったというのです。
さて、この方法、障がいの方々でも使いやすい方法になったのでしょうか。
当事者家族部会には、笛吹市の担当職員さんが分かりやすい資料を持参し、丁寧に説明を行っていただきました。スマホなどのデジタル機器で予約をするだけでなく、そういうものを持ってない方でも電話で予約が出来るそうです。また、出かけた先で予想外に時間がかかってしまうことがあっても、その場で予約の修正が可能になるとのこと。市内には3台の車を用意しているけれど、AIを活用することで回るルートなどを調整し、様々なところで乗り降りが出来るようになっているとのことでした。
各発着所(バスで言えばバス停)は乗車ポイントというそうですが、今はデマンドが走っていない地区から始まり、様子を見ながら拡充していくとのことでした。成程、今までなかった石和や八代の地区であったりも、地図上には沢山のポイントがあります。低額で利用できる交通になります。
さて、障がいの方々は、利用は出来るのでしょうか。
市からの説明によると、基本は自分で乗車が出来る方となるそうです。一部介助が必要な場合は、介助者は必要になるとのこと。基本運転手は介助は出来ないので、重度の障がいの方はどうしても制約があるということですね。
会場の皆さんからも、「出来ればどんな障がい者でも使える交通であって欲しい。運転手がダメなら、介助する人を用意して欲しい」などの意見や、「今までデマンドを使っていたが、運転手によってはとても嫌な対応があって苦手だ」という意見が出ました。公共交通は様々な制約もあり、対応できることに限りがあり、要望通りというわけには行きませんが、まずは皆さんで使っていただき、要望を聞く中で改善できる方法があれば検討したいと説明がありました。
私の意見とすれば、すぐ「公共」「公助」に頼るのではなく、出来るだけ他の乗客の方々と協力しあい乗り合わせていく「共助」の交通手段であって欲しい、皆さんで育てる交通であって欲しいなあと。そのためには多くの方が利用していくことが必要だと思いました。
さて、支援センターふえふきを利用される方々も参加しました。皆で活用しよう、と声を掛け合い、助け合いで利用できる交通にしていきましょうということで、説明会に参加しました。会を終え、実際にその場で登録申し込みを行って、次には実際に乗ってみる計画を立てる予定です。
また、帰りには市長さんにお会い、説明会に参加したことを告げると、直接部屋に案内してくださり申請書を受け取っていただきました。笛吹市として力を入れて実施するとのことでした。
ちなみに、1月18日のサンニチ新聞でも取り上げられていました。今後、より身近な交通手段になることを期待しています。