令和3年11月12日(金)一宮中学校一年生の授業で、
福祉講話がおこなわれました。
講師には甲州市視覚障がい者福祉会会長の
矢崎 繁氏と盲導犬のメリッサが一緒に来て下さいました。
まずは視覚障がいについて教えていただきました。
矢崎氏自身、子どものころは視覚障がいとは全く見えないことだと思っていたそうです。
〇全くわからない
〇明暗はわかる
〇何かが動いているとわかる
〇目の前に指を出されたら何本かわかる
など、見えにくさにも人によりそれぞれ違うことを教わりました。
また、全盲の方より、弱視(ロービジョン)の方が多く、
先天的障がいの方は少なく、中途障がいの方が圧倒的であることも
教えていただきました。
生活するうえで不便なことは、移動と情報を得ることだそうです。
移動は、知らない場所では一人では方向がわからないので進めず。
情報を得るためには、点字は1年経ってやっとわかるようになったそうです。
視覚障がい者でも、点字ができる人は1割ほどということです。
現在の情報源は、パソコンやスマートフォンで、読み上げソフトやアプリを活用しているそうです。
スマートフォンのアプリでは、信号の色を教えてくれるものもあるそうです。
盲導犬のメリッサは現在9歳で、自宅内ではハーネスを外し、
普通の犬と変わらない生活をしているそうですが、3歳の頃には、家の中を引っ掻き回したり、布団を破いたりしていたそうです。
それでも、歩いている時は、早く安全に移動ができるそうです。
盲導犬が目的地まで誘導するのではなく、ユーザーの指示に従って安全に移動するのだそうです。
講話を聞いて生徒さんからは
「視覚障がいのある方がどんな苦労をしているか教えてもらえた」
「盲導犬をこれまで見たことがなく、頭の良い犬だと思っていたが、
今日普通の犬であることがわかった。今までのイメージと違うことが
色々と分かった。」
など感想が聞かれました。
メリッサは前の盲導犬より性格が頑固だそうです。
人がそれぞれの様に、盲導犬もそれぞれということがわかりました。
笛吹市社会福祉協議会では、地域共生社会の実現に向け、
地域住民と一緒に、誰もが安心して暮らせる地域づくりの推進に
取り組んでいます。
※福祉教育推進事業※
福祉教育やボランティア体験などを通じて、命の大切さを学び、児童・生徒の福祉のこころを醸成することを目的として、笛吹市内の小中学校を「福祉教育推進校」として指定し、社会福祉協議会より55,000円を上限として福祉教育に関する費用を助成する事業です。
助成金の財源は市民や法人の皆様からご協力いただいた、社会福祉協議会の会費が充てられています。
一宮地域事務所
声をかけ 支えあう町 いちのみや