2月21日の午後は、支援センターふえふきの入っている春日居福祉会館の2階大広間にて、春日居地域の2層協議体に参加しました。
春日居ではゴミ出しの協力を進めることなどが話し合われていました。事の始めは、資源ごみを出そうと資材車で春日居駅近くの踏切を渡ろうとしたところ、その荷台から荷物が落ちてしまい、皆で助けたのだとか。
そんな話の中の、こんなやり取りを紹介しましょう。
委員さんが、外国映画を見た時。そのシーンでは、家の前に自分のゴミ箱を出せば、1件1件回収の車が回ってくる。このシステムなら、ゴミ出しに困ることは無いと思うが、市とすればこのような対応はできないだろうかという意見です。
成程。ご高齢になり足腰が弱くなった方が、地域のゴミステーションに行くのも大変。だから、ゴミ出しの助け合いのシステムが春日居にある。でも、その助ける方の側の方もご高齢になっていく。若い人たちがこの中に入ってくれたらいいが、なかなか引き継ぐ若い人が居ない。だから、外国のようなシステムになれば、という意見でした。
行政とすれば、これ以上ゴミ回収の手間と時間をかける訳には行きません。現状のシステムを維持することで、皆さんに協力をして欲しい、と言います。これは当然ですね。日本はどんどん人口が減っている訳で。税金も減って、公的なものにお金をかけていられないわけです。
が、ジチョーとすれば、その外国のシステムにも不安があるのです。多分、その舞台となった国の地域では、ゴミ処理は自己負担、或いは高い税率のようにしているのでしょう。そもそも、その国の文化は独立心がとても強い国。助け合いもあるけれど、まずは自分がどうするかを優先する国。だから、ゴミ処理も自己負担は当然。結果、回収も多くの従業員、回収車を使って、短時間で1件1件回ることが出来る。
でも、これが成立するためには、お金が必要です。同時に、貧富の差もとても大きい国なのです。お金のある地域ではゴミ処理にもお金をかける。でも貧民層が多い地域ではそうはいかない。事実、その国にはスラム街があり、街にはゴミがあふれ、ゴミの中から売れる物を漁って生活する子どもも居る・・
日本はどうでしょうか。お金が有る無しではなく、皆さん平等にステーションにさえ出せば、ゴミは回収してくれるシステムが普通にある。そしてこの春日居には助け合いを元にした協力体制が当たり前のようにある。足腰が弱いゴミ出し困難者にも、誰かが助け合うという意識があり、またそれを見ている人が居る。
なんと素晴らしいことではないですか。
こういった助け合いのシステムを考えるとき、新しい支えあいのシステムを作り出すことはとても大事です。社協も行政も、つい新しいシステムを形に示すことをする。でも同時に、外の環境を見ながら、現状はどうなのか、これを維持するためにはどうすればいいのかと足元を確認することも大事では無いでしょうか。
この「普通」が、いつまでも維持できるように、皆さんで意識出来る環境がとても素晴らしいと思いました。
そんな会話を、マイクをもって右往左往しながら、社協職員鶴田は大きな汗をかいて動き回っています。
CSWの窪田や長谷部課長、市担当佐々木さんです。また、窪田は各地を回りますので、よろしくお願いします。
ジチョーでした。