笛吹市社会福祉協議会が、笛吹市より委託を請けて実施する、朗読奉仕員養成講座が始まりました。
この事業は、市内の視覚障がいの方々のため、読み聞かせを行う朗読ボランティアを育成すること、また笛吹市の広報紙「広報ふえふき」を朗読し、CDに録音、戸別配布する事業である「声の広報」を担っていただける方を育成するという目的があります。
これは障がい者差別解消法にも繋がる事業です。笛吹市は市に関する様々な事業や、市民の皆さまに知っていただきたいことを、月に1回広報という形でお知らせしています。しかし、視覚障がいの方は「見て知る」ということが出来ません。それでは、視覚障がいの方に情報が届かなくても良いという事になってしまう。
そのため、声の広報を作成する「朗読奉仕員」の皆さまは、毎月手分けをして広報を読み、録音し、編集してお届けしています。
8月2日、今年最初の講義を開始しました。開講式の中でも、この受講卒業した方にはぜひ奉仕員として活躍をしていただきたいことを伝えさせていただきました。
講義は毎週水曜日、18時30分から20時までの時間で開催しています。はじめは朗読の基本から始め、パソコンを使った録音作業までの講義を行います。
受講者の皆さまの平均年齢も高めで、比較的落ち着いた雰囲気で講義が進んでいます。新しく9名の方が参加しています。
今回も、過去に受講され終了した朗読奉仕員の方も参加しています。講義のお手伝いをしていただいたり、新しい受講者のお世話もしていただき、講師も受講者同士も協力し合いながら講義を「作って」います。
後半では、パソコンを使っての録音作業が始まります。パソコンなんてとんでもない、触ったこともないと仰っていた高齢の受講者さんも、終了する時には操作も覚え、間違いなくCD作成まで出来るようになっています。
皆さまの学習意欲、向上心は本当に素晴らしいと感じます。
講義へ8割以上出席された方には、終了証をお渡しします。ご都合でお休みされても、自主練習でカバーできる講義ですので、是非とも最後まで参加して下さい。
「声の広報」ですが、毎月発行となります。これには朗読奉仕員養成講座を終了した方が集まって各地でサークルを作っています。録音作業は、このサークル毎に行っていただいています。終了後はぜひサークルに入っていただき、「声の広報」配布を目指していただきたいと思っています。
では、約2か月間と短い間ですが、宜しくお願いします。
○支援センターふえふきがある、春日居福祉会館ですが、館内には「やまゆりの湯」という、公共の立ち寄り温泉があります。夏期は20時までの営業です。講義が始まる前にひと風呂ということも出来ますので、是非ご活用下さい。