ヤングケアラー」と言う言葉は、知っていますか?
「ヤング」(若い世代の人)と、「ケアラー」(介護や世話などを行う人)と言う意味の言葉です。家族の中で介護等が必要な人がいる場合、若い世代の家族がそれを担う事があります。祖父の介護を小学生の孫が担っていたり、障がいのあるきょうだいの世話をきょうだいで担ったり、聴覚障がいや視覚障がいの親の通訳を子どもが担ったりと、家族間での助け合いをする事はよくあることです。
このように、本来大人が担うと想定される家事や家族の世話などを日常的に行っていることにより、子ども自身がやりたいことができないなど、子ども自身の権利守られていないと思われる子どもがいる事が分かってきました。
また、その家族やヤングケアラー自身も、その負担が当然のようになっていたり、家族のことは我慢することを強いられていたり、「家族の助け合い」の美談のような扱いを受け、自分からはなかなか助けて欲しいと言い出せない状況になっているケアラーや、身動きが取れない状況になっていることにすら気が付かない家族も居るのが現状です。
これら、過重な介護の負担等のために、生活に支障が出てしまった問題を、ヤングケアラー問題と言います。
本年3月に国が取りまとめた調査報告によると、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを常的に行っている子どもが中学2年生で5.7%、高校2年生(全日制)で4.1%いることが明らかになりました。
山梨県は、これら若い世代の人がどのくらい居るのか、どのような生活状況になっているのかを把握するため、実態調査を始めています。
そこで、ヤングケアラーとなっている方や、ヤングケアラーではないかと思われる方がいましたら、支援センターふえふきまで情報をお寄せください。
また、どのような人がヤングケアラーに当たるのか、どのような状況であればヤングケアラーなのかについては、「日本ケアラー連盟」という団体のサイトをご覧下さい。
https://carersjapan.jimdofree.com/
厚生労働省より引用
ここにはヤングケアラーについての調査研修などの資料が掲載されています。
支援センターふえふき 鈴木勝利