支援センターは、笛吹市からの委託事業として一つとして、広報「ふえふき」をCDに録音して、視覚障がいの方に配布する「声の広報」を発行しています。
その「声の広報」を録音、編集する仕事を担っていただくボランティアさんを養成する「朗読奉仕員養成講座」を開催したり、毎月の録音作業の支援も、支援センターでは行っています。
今日はその録音機器の調整を行う様子をお知らせします。
録音は基本的には専門の福祉機器を使用し、パソコンを使って読み順やページ設定を編集をした後で、CDに録音をします。また、編集を終えた後でも録音状態の悪い所だけ抜き出し、改めて録音しなおすことも行います。その際に使用するのがインターフェイスという機器になります。
録音用福祉機器、マイク、スピーカー、パソコン、インターフェイスなどを上手に使いこなせて、初めてこの「声の広報」が出来上がるのですが、そこはやはり機械。たまにメンテナンスや調整が必要になってきます。
しかし、ボランティアさんが全員こういった機器に詳しい訳ではありません。奉仕員の皆さんも例に漏れず、高齢化しています。そんな状態ですので、特にパソコンは結構ハードルが高いのです。ちょっと操作を違えてしまったために、せっかく録音した部分がどこかに紛れてしまった、なんてこともあるのです。操作が難しいと、皆さん敬遠してしまい、長続きはしません。
この日もインターフェイスを使った録音時に、パソコンから音が出なくなってしまったという症状が現れたと相談がありました。
あれこれとパソコンの設定を変えても同じ症状です。マイクの不調か、もしくはスピーカーの不調か。使っている機材をあれこれと繫ぎ直してみたり。もしや・・と思い、違うインターフェイスに繋げたら、見事に音が出ました。どうやらインターフェイスの故障だったようです。
このインターフェイスも、使う人のことを考え、出来るだけシンプルで操作が簡単な物を時間を掛けて探し出して買い集め、用意していたことが幸いでした。また、新型コロナウイルスの影響で、集団で行う事業に関しては自粛要請が出ていました。支援センターの事業は多種の事業を1日に複数で行うこともあり、一つの事業にゆっくり時間を掛けることが難しいのですが、今日はしっかりと時間を確保し、パソコンの設定を含めて時間を掛けて故障個所を探ることが出来て安心しました。
皆さんが安心して活動出来るよう、支援をするのも支援センターの役割です。こういった奉仕員の皆さんの「見えない」活動で、「声の広報」は発行され、誰もが差別無く平等に市の活動状況を知ることが出来るのです。
この朗読奉仕員さんは、出来るだけ多くの方にご協力をお願いできるように、毎年養成講座を開催しています。奉仕員講座が終了した方には、それぞれの地区に朗読サークルがありますので、そこを拠点として活動をお願いしています。令和2年度にも募集しますので、ぜひご参加頂けるようご検討ください。
今後とも、よろしくお願いしたします。