支援センター「ふえふき」では、毎週水曜日の午前中は家事教室を開催しています。これは、特に独り暮らしの方や、将来自立しようという希望を持っている方に人気の事業で、2人の職員と、ボランティアが対応しています。
一般的な調理教室と違い、目的は「美味しい物を作る」事ではありません。
例えば月に6万円の障害年金で暮らす場合、いかに食費を抑えるかも大事なポイントです。どのようなメニューを考えたらいいのか、そのためには何がどのくらい必要で、予算はいくらか。
こう言う事を皆で話し合い、買物も一緒に行き、後片付けまで一緒に行う中で、自立を目指します。
この日は話し合いの結果、しょうが焼きとポテトサラダを作ってみたい、ということになりました。皆で役割を分担して、買物係や下ごしらえ係を決めていきます。
買物係と一緒に、近くのスーパーに行きます。出来るだけ安い食材を選びます。


また、この日は元和菓子職人だった利用者さんも参加。一緒にみたらし団子も作ることになりました。

ジャガイモをつぶす係、玉ねぎを切る係など、その時の状況に合わせての作業です。
みたらし団子班は、網焼きの作業に入りました。ひとつがとても大きな団子です。肉焼き班も丁寧に肉を焼いていきます。
完成です。支援センターの裏にも小さな畑があり、そこで取れた野菜も使いながら、もう一品。また余った食材も無駄にしません。
これで一人当たり200円、というところでしょうか。せっかくのしょうが焼きなので肉も大きめにしてしまいました。元和菓子職人だった方が作る団子も立派です。味は当然お店の味です。
美味しく戴いた後は、皆で分担して片付けして終了となります。
独り暮らしの方が多い時は、料理が多くなりますが、「家事教室」なので料理以外のことも行っています。
笛吹市内の障がいの方なら、どなたでも参加出来ます。今回は奮発して200円予算でしたが、100円ちょっとで出来ることもテーマにすることもあります。
よく、「作るのは苦手だから、食べるだけでも参加したい」或いは「美味しければ参加したい」などという相談を受けますが、支援センターで行っているのは自立のための訓練です。思い通りの料理にならない時もあります。しかし、それも訓練です。調理以外も参加して頂き、皆さんで話し合い、皆さんで一緒に作業をすることを大事にしています。
参加を希望される方は、事前に連絡いただけるとありがたく思います。
055?263-1777 支援センターふえふき 担当・渡邉、鈴木です。