4月から、笛吹市にも基幹相談支援センター(以下、「基幹」といいます。)が誕生し、障がい等支援の相談窓口が更に充実してきています。
基幹では自立支援協議会を主催、その中でも地域の障がい者相談支援に関する部会として事例検討会を毎月2回、定期で開催しています。
私こと鈴木は、この部会長を担当。基幹と一緒に事例検討会開催を協働しています。
さて、8月26日の事例検討会は「発達障がいについて」。事例担当者は支援センターふえふきです。
支援センターは、「社協の障がい部門」ということから、市民向けの障がい者児への対応の意識向上や普及啓発をセンターの業務として行なっています。
私も、地域住民への普及啓発のひとつとして、「障がいとは何?」をはじめとしたテーマにお話をさせて頂く事があります。今回の事例検討会では、その際に使っている資料を用いて発達障がいについて市民向けの話を実演。皆さんに広く意見を頂きました。
この市民向け、という事。私たちは無意識に専門的な言葉を使ってしまったり、専門的表現に頼ってしまったりします。大事な事は、こういった障がいの特性を持つ方に興味を持って頂き、「こういう行動は一体どんなことが起きているんだろう。」と一緒に考えて頂けるようになることです。
実演では、発達障がいに関するビデオを見てもらい、社会に出る時の困難さを再現、その後に4つの事例を紹介しつつ、個別な特徴と共通な問題点を発表しました。
その後は各グループで発達障がいについてグループセッション。様々な視点が表れて、話が弾みました。
また、専門アドバイザーとして山梨県立大学保健センターの坂本玲子先生を招き、事例検討に参加して頂き、後半では大学での発達障がいを持つ学生の話を中心とした講義をして頂きました。
坂本先生のお話はとてもリアルで分かりやすく、面白くお話を展開しています。
この事例検討会。9月には半期の振り返りを行い、また参加者のアンケート調査を行ないます。意見や疑問がございましたら、お知らせいただけると有り難いです。
【自立支援協議会についての現状】
障がい者等の地域生活を支援するため、共通の問題や目的に向け、情報を共有して具体的に協働するための組織としての「自立支援協議会」。今までは支援センターふえふきが委託を受けて開催・運営してましたが、4月からは基幹相談支援センターが開催・運営をしています。
自立支援協議会は部会制を取り、相談支援事業者や相談支援ネットワーク構成に関わる事についての話し合いの場として「相談支援部会」を組織しています。そこでは毎月2回、水曜日の午前中に「事例検討会」を市役所会議室で開催、様々な事例を皆さんで共有し、事例を深めると同時に、事例に関わる支援者のスーパービジョンや業務の振り返り、意見交換を通して、この地域に関わる相談支援力の向上を目指しています。
事例については、毎回担当者を決め、様々な事例を協議できるような体制となっています。参加者も様々で、相談支援事業所の相談員、行政担当者、保健師、保健所、社協の相談員、福祉事業所の担当者や各福祉事業所の管理者、地域のコーディネーター等、相談支援に関わる全ての関係者が自由に参加出来るようになっています。また、年に数回は専門的アドバイザーに参加して頂き、専門的アドバイスは勿論、様々な知識やスキル向上の為の研修会も開催しています。
p/w suzuki