厚生労働省社会援護局 社会福祉専門官の松下能万(よしかず)さんから、笛吹社協の社会福祉士と勉強会をしたいという申し入れがあり、7月19日に支援センターにて「地域で働くソーシャルワーカーの思いを語ろう」をテーマに、意見交換会を開催しました。
笛吹社協にはソーシャルワーカーが多く配置されていることから、松下専門官より笛吹社協に指名があり、「地域の現場で働くソーシャルワーカーより多くの声を聞き、今後の政策を考えたい」ということから実施されました。
参加者として笛吹社協のソーシャルワーカーは勿論、山梨県社会福祉士会からのソーシャルワーカーも参加し、様々な立場からの意見が寄せられました。
・現場のソーシャルワーカーはやる事がいっぱいで、自分が支援したいと思う形にもって行くことがなかなか出来ない。
・目の前の仕事に忙殺され、この支援で良かったのかという振り返りの時間も無い。
・理想のソーシャルワーカー像と自身がかけ離れていくのではないかという不安がある。
・やればやるほど、「これでいいのか」という悩みは増えていく。
・ゴールが見えない支援が増えている。
こういったソーシャルワーカーのジレンマは、真剣に取り組めば取り組むほどより重なっていきます。
特に、地域では生活困窮の問題が様々な支援の障壁となっており、社協の力だけ、ワーカーの技量だけでは支援することが出来ません。こういった支援の難しさを松下専門官に投げ掛けました。
勿論これは公的な話し合いの場では有りません。意見交換が主の場です。ここでの意見がそのまま政策に反映される訳では有りません。
それでも、参加されたソーシャルワーカーの視点や地域密着した意見、社協と言う組織の話等多岐に渡った話が出て、松下専門官より「笛吹社協のソーシャルワーカーの熱い思いはしっかりと受け取りました。こういった現場の意見を集約し、様々な形で反映させねばならないと思います。」との力強い思いを語っていました。
生活困窮者の支援に関しては、20日に山梨県ソーシャルワーカーデイ(社会福祉士会開催)が行なわれ、松下専門官の基調講演が行なわれています。 資料が必要な方はそちらの方にも問い合わせください。
P/W suzuki