支援センターには、障がいを持った方々の様々な相談が寄せられます。
今日はその一つ。視覚障がい者の相談です。
この方、数年前に病気により視覚障がいとなってしまったのですが、本人曰く「この齢で新しい事を覚えるのは辛いんだよ・・」とこぼします。一人暮らしのAさんは、今まで出来た些細な事まで出来なくなってしまい、心身共に参っています。
この方の困っている事のひとつが、「TVを見る」事。視覚障がいでテレビを見れるの?と思われるのですが、視覚障がいと言っても様々な「見え方」が有るのです。それに、万が一の震災時などの情報を得る方法としても、テレビは重要なカギとなってきます。
ところが。つい最近、愛用のテレビが故障し、新しいテレビに買い替えたのです。昔のテレビは本体前面にスイッチが付いていたのですが、最近は全てリモコンで操作。リモコンが使えないとスイッチさえ入れられません。(設置場所による)
さて困った。
そこで、このような事をAさんに提案。Aさんと協働で、リモコンの改造に取りかかりました。
TVリモコンをいじっちゃおう.pdf ←ここをクリックすると、作業の様子が見られます。
大事なことは、どんな機械も100%全ての方が使いこなせる訳ではないこと。しかし、ここに「マッチング」させることで、使える可能性が広がっていくこと。更に言えば、その機械が使える事で、その方の世界が広がって行くこと。
福祉機器は、その方の足りないと思われる機能を補填するだけが目的ではありません。ハンデを持つ方の世界が広がる事。 これも支援の形です。
w/p suzuki