7月15日の金曜日に、御坂の総合教育センターで行われた「発達障害者基礎研修」に参加してきました。
これは県立こころの発達総合支援センターが行い、講師として鳴門教育大学准教授の井上とも子先生が2時間しっかりと講義をされていました。
発達障害というと、近年急増しているかのような雰囲気は有りますが、実は昔から発達障害を持った人は多く生活をしています。世の中の生活パターンの変化と、発達障害そのものの研究も進んだことから、支援方法も確立されてきています。
今回は特に学齢期の支援を中心にとても分かり安い講義でした。
まず、発達障害とは何でしょうか。
良く勘違いをされるのは、しつけや育て方が悪いのではないかという偏見です。
発達障害は、生まれながらの脳の機能の障害です。この障害は一生涯継続します。保護者の苦しみや悩みはとても大きく、また障害受容もなかなか出来ない保護者も多いのです。
繰り返しますが、育て方やしつけ、環境が原因ではないのです。しかし、その後の環境を整理し支援に結び付けることにより、より安全で安心な社会生活を送れる方向が見いだせることもあるのです。
講師は特に学齢期の環境整備の重大さを訴えていました。親と子の関係だけでなく、学校の環境、地域の環境をいかに整えるかが問題だと。
とても分かりやすい講義で、専門的な用語も最小限に抑え、沢山の方がこういった講義を聞ける機会が有ればいいのになあと思いました。
また、こころの発達総合支援センターは、甲府の福祉プラザの中にあります。子供に限らず、精神保健分野での総合窓口でもあります。
w/p suzuki