自立支援協議会の部会のひとつに、当事者家族部会があります。これは、笛吹市に在住、或いは市内のサービスを受けている障がい当事者やその家族が集まり、協議を行う部会です。活動の内容は多種で、毎年恒例となっている「市長を交えた懇談会」は、市長に直接障がいのある方が訴えたいという思いを具体化したものです。
さて、今回の部会では、能登半島地震の救援で、耳の障がいのある方の救援のために笛吹市から派遣された桐原さんの話を聞きました。桐原さんは笛吹市役所で勤務する手話通訳者です。能登半島地震では各地から様々な特性の職員を現地に派遣しています。
今や、何らかの障がいのある人は人口の約1割を占める状況になっています。耳の不自由さを抱える高齢者も相当数います。言語以外のコミュニケーションが取れないばかりに不自由さを抱える当事者はいます。
今回は能登半島に派遣され、そのような救援活動をしてきたのか。また、耳の不自由さがある人たちがどんな環境になっているのかなどを話されました。
令和6年4月から、障がい者差別解消法も拡大され、今までは行政や公的機関が対象だったものが、社会全体にその対象が広がっています。
勿論、皆さんが手話が出来ればいいのでしょうが、実際は私も含め、なかなか。でも手話以外でもコミュニケーションを取る方法はあります。そして何より、この社会には不自由さを抱える障害者は居るのだということ、ちょっと配慮をするだけで、そういった方々も含めて皆で協力し合える環境になるということを意識しましょう。