ジチョーです。 年度末になると、様々なところで研修会や会議が開かれるので、時間の合間を見つつ、実施先がそれでも良いという場合は参加させていただいています。そこでは様々な関係者が集まり、情報交換が出来たりします。
さて、今回の歩きは、3月12日の午後に開催された、障害者支援施設関係者向け研修会です。この主催は、山梨県障害者自立支援協議会の地域移行部会で、相談支援ネットワークやまなしや山梨県知的障害者支援協会なども協力をしています。
年度末でもあり、会場である青少年センター多目的ホールに集まった方は少なめでしたが、発表する方々は入所施設の最前線の方々です。
2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件でも出された課題でもある、入所施設の方を地域へ返していこうという動きは、確実に進んでいます。入所数を減らし、自宅や地域のアパート、グループホームに移行しつつ、地域に開かれた生活を目指す動きに積極的になるためにも、入居している当事者の思いを確実に受け止めようという動きがあります。自分の生き方を自分で決める、なんてごく当たり前のことが、障がいを理由に出来ないのは不幸でしかない、と障がい福祉を進める先輩たちは言いました。今は現場レベルでそのような動きを進め、入所施設は小さくなりつつあります。
が。現実はまだまだ厳しいところがあります。
さて、研修会ではまず現実的な話として、令和6年度の報酬改定の説明と対策からでした。笛吹社協も障害者支援サービスとして「スマイルいちのみや」があり、そのサービス提供にも大きな影響があります。現在の福祉サービスは、基本料金となる給付のお金は抑えられ、頑張っているサービスには加算という形で上乗せされるようになっています。職員の数を多く配置する、利用時間を長くする、資格のある職員を入りする等で工夫を凝らさないと、福祉施設であっても経営難になる時代です。福祉は国が守るなんて言う時代ではないのです。そして、より地域に向けた支援が出来ているところにその加算が多く付く構造にもなっています。
パネルディスカッションでは、入所施設の責任者の方が登壇し、現状の課題等が報告されました。特に「意思決定支援」をどのように行い、当事者の思いを毎日の生活に生かすのかを説明されていました。
残念ながらそのあとの時間の業務があり、ここまでの参加でした。
入所施設で生活している方も、何かしらの形で地域での生活が出来る方が増えています。その受け皿はもちろん地域であり、条件さえ揃えばいつでも地域住民となります。実際に笛吹市でも、障がい者が生活するグループホームは増えつつあります。地域の住民として生活を始める機会は増えています。
そこから買い物をしたり、日中の活動場に通ったり、地域にある公園に遊びに出かけることも当然あるわけです。これらは地域の皆さんで考え、作り出していくことになります。
ジチョーでした。