ジチョーです。
ジチョーは社協事務局次長と、支援センターふえふきという障がい者に関する部所の所長も兼任しています。ここでは相談支援専門員というケアマネジメントの仕事もあり、個別の対応も行っています。
さて、相談支援ネットワークやまなしは、この相談支援専門員等の任意団体で、定期で研修を行っています。ジチョーはその団体の地区理事も受任しています。
3月7日の15時からは、障がい児者の相談員と、高齢の相談員である介護支援専門員が集まり、高齢になった障がい者の課題を中心に協議を行いました。
制度上では、65歳以上の方を高齢者と位置づけ、高齢者の介護サービスは介護保険制度と言う枠でサービス提供を行うこととなっています。なので、障がい福祉サービスを利用されている方で、65歳になれば介護保険適合サービスに移行する、と言うことが必要になって来ています。
ところが、全ての方が移行できるとは限りません。介護保険サービスの主は介護のサービスであり、例えばまだまだ軽作業が出来て、介護サービスはそれほど必要ではないという場合は、どちらの制度を元にするのか、またそのサービス利用の量や負担はどうなのか、と言うところの判断をしなければなりません。
今回は、講師が高齢福祉サービス(介護保険)と、障がい児者福祉サービスの違いを並べ説明を行いました。内容の違いと同時に、負担の違いも大きな課題です。介護保険サービスは、原則1割の自己負担があります。障がい福祉サービスも自己負担は発生しますが、収入に応じてその負担が免除されることが多く、実質無料でサービスを受けられる方が多いので、例えば年金だけで生活する方は、経済的課題で介護保険サービスが受けられないということもありました。
続いて、数人のグループに分かれて、各地域での課題を検討しました。そこでは色々な課題が出されました。移行する際の手続きの課題、どのサービスが適合するかの課題、自己負担の課題、同居家族の課題など。この「65歳の壁」はまだまだあると感じました。
ジチョーも、障がい福祉に関わって30年になります。30年前には、障がいの方が長生きするイメージは正直ありませんでした。元々の基礎疾患があったり、麻痺による筋緊張での副次的な課題で短命になってしまうこともあったのですが、もう一つはご自身の体調不良を上手に周りの人に伝えられず手遅れなんてこともあったのです。でも今は様々な支援が入り、障がいの理解も徐々にですが進んでいます。誰もが訪れる「加齢・高齢」問題。障がいの方も全く一緒です。
3月26日には、笛吹市自立支援協議会相談支援部会があり、事例検討会を開催しますが、その時のテーマも、高齢障がい者のケースがテーマになっています。ひとつひとつの事例から、皆さんの課題にしていくことが重要です。
ジチョーでした