2月23日は、一般社団法人日本意思決定支援ネットワーク(SDM-JAPAN)主催の「意思決定フォーラム」オンライン研修を。
2月24日は戸山サンライズ主催の「こころのバリアフリー研修」で学びました。
まず意思決定支援ですが、認知症の方や知的・精神障がいなどで、自分の意思を誰かに伝えることがとても難しい方がいます。そもそも伝える以前に、自分の意思を自分で決めることすら難しいこともあります。
フォーラムの事例紹介では、施設入所している女性は、饅頭が大好きだが入所してから食べてない。でも、職員には健康を理由に、後見人はお金を理由にダメと言われてから言い出せずにいる。食べてはいけない理由も分かっている。
そんな時、別の関係で話しかけてきた人に饅頭が食べたいことを伝えた。支援関係者は初めて聞いたことだと驚いた。そこから、その方を意思決定支援のサポーター的な形で関りを作り出したという。
実はこれ、良くある事例です。社会経験もあり、意思表示が出来ると判断されている方ですら、こういうことがあるのですから、更に認知症や知的・精神の障がいの方ならその特性で自分の意思を自分で決める機会が無いこともあるのです。
また、フォーラム登壇者の中には障がい当事者も居て、「専門職はもういい、普通の人でも聞いてくれるだけで」という意見も出ました。専門職は「あなたのために」を謳い文句に、良いことを押し付けてくる人もいる。まずはこちらの話を聞いて欲しいだけなんだ、と言います。
日本の成年後見制度も、諸外国からすれば「制度の押し付けだ」と批判もあります。まずは十分な意思決定支援をする必要があると、登壇者の方々は強く主張していました。
続いては、戸山サンライズの「心のバリアフリー」研修でした。
主題は、あの相模原障害者施設殺傷事件です。相模原にある障がい者施設の「津久井やまゆり園」にて、2016年にて起きた殺人事件です。
これは、福祉に関わる人間は忘れてはならない事件です、詳細はウィキペディアを参照ください。
この課題は、多くの課題を残しました。これについてはこの場所に細かく記載することは長くなるので避けますが、これも根底になるのは間違いなく障がい者差別であります。地域には多くの障がい児者がいて、地域で普通に暮らすことを望んでいます。その地域を、共生の意識をもって、皆さんで作っていくことが大事と思っています。重い課題でしたが、しっかりと考えることが出来た時間でした。
興味のある方は、資料などあります。ぜひとも一緒にこれからの地域を考えてみませんか。
ジチョーでした