笛吹市自立支援協議会 相談支援部会の部会長の鈴木です。社協ではジチョーですが、支援センターふえふきの所長でもあります。
さて、2月13日は市役所にて、相談支援部会で事例検討会を行いました。
これは、市内在住の障がい児者、市内の事業所を利用する障がい児者の事例を相談支援事業所の相談員が事例を提供し、参加者の皆さんでアイデアを出しながら共有する会議です。
参加者は幅広く考えていて、相談員だけではなく、行政の職員、就労施設の担当者、社協の職員など、直接支援していなくとも、相談をしている職員さんなら誰でも参加可能にしています。その範囲も、笛吹市だけではなく、笛吹で業務を行っている職員でも参加が出来ます。
今回の事例提供者は、障がい児の相談員の方です。それも、主任相談支援専門員の方です。主任相談支援専門員は、その地域で長く相談業務に就いている現職の方で、障がいサービスのみならず、その地域でより良く生活できるような状況をともに作り上げることが出来る相談業務が出来る方、また、その地域内の相談員の指導が出来る方が主任相談支援専門員として活躍されています。
今回の事例は、他国から移住してきたケースでした。言葉の違いだけではなく、生活様式も、考え方も違う家庭のケースです。主任相談支援専門員が考える「より良い療育」とのずれがあり、支援者はその違いをどのように捉え、今後の支援にどう生かせるかを検討して欲しいという主題です。
参加者は10人ほど。今回は相談員の方と、行政の方が参加して、色々な意見が出ました。事例提供者が提供する課題もそうですが、それぞれキャリアも違う人たちが参加しているので、細かい障がいの状況や、病気やサービスの説明を含めて理解を皆で深める手法です。なので、どちらかというと事例を深めるというより、共通課題を探っていく方法となっていきます。
さて、この課題。文化の違いは国の違いなのか。それはもうどうにもならない課題なのか。それを探っていくには、相談員としてどのように切り込んで整理すればいいのか。
今回の提供者のまとめてきた書類を皆で見つつ、ポイントをまとめている視点とか、整理の仕方に大いに学びつつ。あっという間の2時間。参加者も現場で活躍される相談員です。我が事のように捉え、色々な意見が出ました。同時に、書類だけではなく、提供者が語る人物像に共感し、相談業務の難しさに感銘した時間でした。
この笛吹の事例検討会は、決まった様式を使っていません。皆が日常的に使っている様式を学ぶこともテーマですが、今回は主任さんでもあることから、近藤式アセスメント表も使っていただきました。というのも、この相談支援専門員の研修をする際に、共通様式として取り入れ始めたのが近藤式です。参加者にもこれに慣れていただこう、次回の研修時に活用できるようになろうというのも、今回のテーマでした。さて、近藤式、使いこなせるようになりますか?
ジチョーも、主任相談支援専門員です。こうやって同じ地域で活躍する相談員をバックアップする任務があります。今後も基幹相談支援センターと一緒になって、笛吹市の相談支援体制構築に向けてやっていきます。