障害福祉で利用できるサービスが増えています。
今回紹介するのは、山梨市に誕生したグループホーム「マルベリーホーム」です。支援センターも同じ春日居地区にありますので、まずここからの紹介です。
笛吹市春日居町には、障がいの就労施設や生活上の介護を行う「合同会社カナエール 創造工房くわの家」があります。その会社が建設を進めていたグループホームがオープンしました。その「マルベリーホーム」の見学した際の様子です。
特徴1 新規設計で完全個室。
マルベリーホームは、くわの家の代表である雨宮さんによると、設計から室内の装飾に至るまで、雨宮さんの意向に沿った建物になったとのことです。1階は男性用、2階は女性用で、基本的には同じ部屋のつくりではあるが、1階と2階ではテーマを変え、家具の色まで揃えています。
特徴2 冷暖房完備の上に快適な保温が出来るつくり
全室エアコンはありますが、見えないところでの対応として保温機能を高めたつくりになっています。壁の保温材、窓は2重サッシ、風通りの良い立地を生かした設計なのだそうです。
特徴3 便利な立地
隣は一般のレストラン、歩いて5分でコンビニ、交番、歯科などの医院があります。食事を提供していない曜日や時間でも困ることは無いようです。目の前は旧国道20号線ですが、それほど多くの交通量は無いので比較的静かです。バス停、郵便局も徒歩圏内にあり、ちょっと遠出することが出来れば、ショッピングタウンもあります。
特徴4 手作りの食事提供や、環境整備
それぞれの階にキッチンがあり、家庭的な食事を提供しますとのことです。朝夕で1000円。CATVとWi-Fi完備。それぞれの階に浴室、トイレが設置され、ゆったりとした空間になっています。色や雰囲気を大事にされている配置です。
部屋の各所には、拘って選んだとおっしゃるモノが沢山あります。
エレベーター等は無いので、車いすを常時使用される方には不向きです。でも、照明器具や配光も抑え気味で、障がい特性に合わせた利用を目指しているようです。
代表者の雨宮さんです。今回は大勢で訪問したにも関わらず、丁寧な説明をありがとうございます。最後にはお茶まで出していただき、「いつでも遊びにいらしてください」とおっしゃいます。外にはちょっとした畑も作っているようです。
雨宮さんに、「こういった障がいの施設を地域に作ろうとするとき、地域によっては反対の意見も強くありますが、ここではそう言ったことは無かったのでしょうか。」と伺いました。
雨宮さんは「とてもウエルカムな雰囲気で、反対はありませんでした。庭も広くとっているので、今後はここで市場などを地域や同じ福祉事業所の皆さんと行う予定もあるのです。」とおっしゃいます。地域に開かれた施設にしていこうという雨宮さんの心意気を感じました。
基本情報としては、
知的・精神の障がいの方で、区分3以上の方。
男性6名・女性6名定員。職員は24時間配置。家賃は50000円程度(市からの補助あり)水光熱費10000円、日用品5000円。日中は就労施設等に通うことも可能です。
利用希望される方は、まず担当する相談支援専門員に利用計画を作成してもらい、同時に区分申請をしてください。今までサービス利用をされてない場合は、笛吹市障害福祉課へ。
その中で、見学、体験利用を経て、利用となります。
出来れば、家族が元気なうちに体験利用を重ね、いざと言うときに利用できる体制を作っていた方が賢明です。困ってから考えるのではなく、皆が動ける内に体験することが重要になってきます。
詳しくは、くわの家 0553-39-8628 まで。
また、youtubeで施設内を見ることも出来ます。「マルベリーホーム」で検索をして下さい。
ジチョーは、市内の方でも使えるサービスを、不定期に発信してまいります。