7月16日の9時30分から、笛吹市役所にて、笛吹市自立支援協議会相談支援部会の事例検討会を開催しました。
相談支援部会は隔月の第三水曜日を基本に開催しています。ジチョーは今年度も部会長を拝命しており、市内の障がいの方々の相談に関するスキルアップを狙って、事例検討会を開催します。
今回は年度初めての事例検討であることからか、笛吹市内外の相談員さんや市保健師さんなど相談に関わる方の25名が参加しての検討会となりました。この相談支援部会は、相談業務を自覚する方なら誰でも参加が出来ます。
今年は、新しく2か所の相談支援事業所が市内に開設されたことで、既存の相談員と名刺交換の機会を設けるなどで、横の繋がりを意識しての部会となりました。
今回は、サポートオフィス・ゴールデン・レトリーバーの管理者であり、主任相談支援専門員である橋本さんに事例を提供していただきました。
どのような事例かはここでは紹介できませんが、サービスを利用する前の調整から関わる橋本さんの支援の方法や現場の様子を聞きながら、検討です。
25名の参加ではありますが、初めて参加する方、事例検討も始めてという方もいらっしゃることから、グループ分けせずに全員一緒に検討しました。ファシリを担う自分とすると実は結構しんどい。実際に会ったことのないケースを、相談員の話だけで想像し、分析し、質問し、リアルに支援方法を再構築していきます。
今回も、スーパービジョンを意識した検討会。通常の検討会(ケース会議)では、話の主語はあくまでもそのケース本人です。でも、スーパービジョンを基本とすると、主語は相談員です。相談員が何を見て、何を感じ、何に困っているか。相談員の得意な支援、苦手とする関係性は何かをオープンにしつつ、皆で共有しながら検討を重ねていきます。
総2時間の検討会。多くの意見も出るようになると、検討会もあっという間に時間が過ぎます。今回も多くの意見が出ました。皆さんの集中力が高い証拠でもあります。
今回の検討会、設定したゴールに近い検討が出来たでしょうか。また、意見を下さい。スーパービジョンを基本とする検討会は、まだまだ賛否両論がありますね。
さて、今回は検討会の前に3月に行った部会での、虐待についての検討も行いました。障がい者虐待に関する対応では、各行政において対応フローチャートを作成し、誰もが分かる形で虐待対応をすることになっています。笛吹市も同様にフローチャートはありますが、これは終結(問題を解決した)することを前提としたフローチャートです。しかし、特に障がい福祉においては状況において再発していることも多く、終結と言えない状況の方も居るのです。そこで、3月に虐待を受けている事例を元に、対応について検討をしました。それを自立支援協議会本会にてフローチャートの修正を行うまでにしていきました。
虐待の対応で個人の相談員の悩みから、部会にて複数の相談員の思いを固め、自立支援協議会本会で市全体の地域課題へと構築する。皆だから出来ることを目指していきます。