笛吹社協の居宅支援事業所は、笛吹市ではより専門的な特定事業所として稼働しています。
※特定事業所加算対象事業所とは、「中重度者や支援困難ケースの積極的な対応や、専門性の高い人材の確保、医療・介護連携への積極的な取り組みを総合的に実施することにより質の高いケアマネジメントを実施している事業所を評価し、地域における居宅介護支援事業所のケアマネジメントの質の向上を資することを目的」とした事業を行う事業所のことです。
この適合を受けるためには、主任介護支援相談員を定数配置することなど様々な条件をクリアすることが求められています、その条件の一つが、「他の法人が運営する特定居宅介護事業所との協働による事例検討会、研修会等の実施」をすることとなっています。
12月21日午後、八代福祉センターを会場に、他法人の参加者と一緒に、この事例検討会が開催され、ジチョーも参加してきました。
今回は社協に所属するケアマネが、自分の受け持っている事例を共有し、その中から関りのポイントを探り、研究していくという手法です。
講師には山梨県立大の伊藤健次先生にお願いしていました。他事業所の方も含め、会場には多くのケアマネさんが居ます。それぞれ5人程度のグループに分かれ、ケースの様々な側面から見えてくる事象を話し合いました。
事例の詳細は公開出来ませんが、十人十色の生活があります。そして、それぞれに抱える生きづらさも十人十色です。
今回の事例提供者は、自己紹介の際に「自身の経験があまりない」と前置きをして、細かいところまでアセスメントをして発表をしていました。
伊藤先生にはグループスーパービジョンの手法を使って、各グループでの意見を整理しています。事例の説明も、身体の状況や家族関係を元にした情報を一段階、福祉的関りの中で発見したものを2段階、というように階層に分け、その都度グループでの検討をし、全体共有し、伊藤先生の解説が入るという検討会でした。
ジチョーは残念ながら最後まで参加できず、途中で場を離れましたが、とにかく参加者の皆さんの意見が的確で、とてもリアルな検討会でした。
それも、バイオサイコソーシャルなアプローチを元に、事例を深めた発表者の取り組みがあったこそでしょう。複数枚の用紙に記載された状況を元に説明を行っていました。とても有意義な時間でした。
笛吹市内の事業所の方々、どうぞまた参加してください。皆さんで高めていきましょう。
ちなみに、ジチョーの所属する障がい部門でも、峡東3市にかかわる障がいの相談員や行政、事業所の職員を対象に、隔月で事例検討会を行っています。色々な意味で広い分野での検討が必要なため、形に拘らずに自由に検討を出来るよう、全体統括をジチョーがしています。
事例検討会は本当に面白い。県内でも様々な分野で行われており、ジチョーも顔を出すようにしていますが、実際にそのケースに関わらなくとも模擬的にケースの研究が出来る貴重な機会です。
ぜひ、皆さんもどうぞ。