市の広報である「広報ふえふき」は、市が市民に提供するサービス情報や、生活環境の変化に伴う情報、市の活動などが掲載されています。では、視覚障がいの方々はどのようにして広報ふえふきをご覧になっているのでしょうか。
これは、障がい者差別に相当する課題です。広報紙が読めないなら、情報を得られなくても仕方がない、と。
これに対応すべく、視覚障がいの方でも広報ふえふき掲載の情報を得るための手段として、「声の広報」事業があります。広報の記事を録音し、CDにして配布するこの事業。広報を朗読し、録音し、CDに作成する一連の作業を、朗読奉仕員というボランティアの方々に依頼をしています。笛吹社協は、この朗読奉仕員を養成し、CD録音して戴いた物を郵送にて配布する事業を実施しています。
録音にはパソコンを使用し、編集までして戴いていますが、朗読奉仕員養成講座では、上手な朗読の技術などを学ぶので精いっぱい。更に慣れないパソコンの録音・編集作業を学ぶ時間が取れません。
そこで、既に朗読奉仕員として活動されている方を対象に、講習会を開催いたしました。
今回も、出来るだけ多くの受講者にパソコンに慣れていただけるよう、多くのパソコンを用意しましたが、予定された受講者以上の方が集まることが出来て足りなくなるほど。まずはパソコンの立ち上げ方から始め、録音する際の声の大きさやマイクの使い方、機材の繋ぎ方など初歩の初歩から皆さんと習いました。
この日もあっという間に終了時間となりました。こういう機械モノは何度も繰り返しやらないと覚えない、と使ったパソコンを自宅で練習出来るように貸し出して欲しいなど前向きな要望も出されました。「習うより慣れろ」で、出来れば皆さんで録音編集が出来るようになって戴ければと願います。
録音作業も、パソコンを使った編集作業もありますが、そんなに難しい作業はありません。次は是非とも一緒にこの作業をやりませんか。皆さんの参加をお待ちしています。