昨年11月に笛吹市高齢福祉課・福祉総務課からの委託を受け開催されている生活支援員・市民後見人養成講座を修了された方を対象に、実際の活動に向けて、より実践感覚を養うために後見センターでは現場研修を実施しています。現在10名の実習生が実習を受けられています。
さて、生活支援員・市民後見人養成のための現場研修も終盤となってきました。
8月は座学にてこれまでの生活支援員実習の振り返りと
成年後見制度についての概要の理解を目的に行いました。
具体的には・・・
対人援助技術についての復習ということで「バイステックの7原則」の内容を確認しました。今後実際に活動される中で、支援に迷った時、この原則に立ち返えり、新たな支援の方向性としていただきたいと思います。
生活支援員の振り返りシートを記入していただきました。
実習生の気づきとして・・・
「ひととおりの学習を通して人を相手にすることは難しいし、不安も感じる。」
「繰り返し、自分自身で学習することも大事である。」
「自分を見つめつつ、相手や関連機関、さらに制度を理解していく必要がある。」
「実際に現場研修のなかで経験していくことで、支援の方法について理解していきたい。」
といった内容があげられました。
「はじめての成年後見」というテキストに沿って成年後見制度の概要について復習しました。
※後見人の職務
※後見人としての心構え・・・"本人の意思を尊重すること"
"本人の心身の状態及び生活状況に配慮すること"
※後見人として、してはいけないこと
などの内容を確認しました。
最後にテキストに載っていた後見人が悩むいくつかの問題(生活費の支出・交通費の支出など)について実習生のみなさんで考えていただく時間を設けました。
「とても難しかったがいろいろ考えさせられた。」
「制度と、その人にしてあげたいとの思いの狭間で悩んでしまうことが多いのではないかと感じた」
といった感想が聞かれました。
2時間の座学でしたが実習生のみなさまは、集中して学んでいらっしゃいました。
9月の現場研修は法人後見の理解という目的で、実際に面談をし、アセスメントをしていただくという 内容になっています。
後見センター 今泉