「矢崎 繁さんと盲導犬バロンへ感謝を込めて」
今年度、御坂東小学校では11月13日を
"福祉の日" とし、福祉について学びを深める目的で福祉教育を実施しました。
今回その一環として、
○地域の高齢者とのスポーツ交流会『グラウンドゴルフ交流会』
○地域の伝統的な盆踊りを児童に継承していく『みさか音頭を教わる会』
○地域の介護に携わる方による『介護についての講話』
○障がいを持っている当事者から話を聞く『福祉講話』
などが実施されました。
その中でも3・4年生対象の福祉講話について様子をお伝えします。
講師には甲州市視覚障がい者福祉会の矢崎 繁(やざき しげる)さんと盲導犬のバロンをお招きしました。
45分という限られた時間の中での講話でしたが、
○生活していく上で大変なことは移動と情報の取得
○盲導犬も人間と同じように、みんなそれぞれ性格が異なり、人込みだと迷ってしまうことがあること
○情報の取得についてはスマホやパソコン技術の進歩(文章読み上げソフト等)により解決されやすくなっていること
○点字の普及率は低く、視覚障がい者の中でも1割程度の人しか使用していないこと
○点字でも投票を行うことが出来ること
などなど、非常に多くの学びがあり、私自身も知見が広がりました。
ほとんどの児童にとって"視覚障がい者"という言葉は知っていても、当事者から直接お話を聞く機会は貴重な経験になったのではないでしょうか。視覚障がいを持つ方が、普段どのような事に困っているのか、どのように接したらいいのか、理解が深まったかと思います。
講話後は、お礼として児童による合唱の披露がありました。
先程まで穏やかな様子で講話を聴いていましたが、合唱では一変、生徒一人一人が身体全体を使いながら、力強い歌声で歌われていました。
「ありがとうございました」
「バイバイ」
「大人しいね!可愛いね!」
と声をかけ、笑顔で触れ合う姿が見られました。
今回の講話で、視覚障がいを持つ方への理解が深められ、生活していく上で抱える様々な課題を知ることができたかと思います。児童の皆さんがそれぞれ「自分たちにも何かできることがあるのではないか」と、考えるきっかけになりました。
矢崎 繁さん、バロン貴重なお話、ありがとうございました。
本事業は*福祉教育推進事業の一環として実施されました。
*福祉教育推進事業とは
「福祉教育やボランティア体験などを通じて、いのちの大切さを学び、児童・生徒の福祉のこころを醸成すること」を目的に、市内の小・中・高等・特別支援学校を「福祉教育推進校」として指定し、福祉教育推進に取り組んでいます。
助成金の財源には、皆様からご協力いただいた、社会福祉協議会会費の一部が充てられています。









