ジチョーは、今年度も障害者地域差別相談員を受任し、5月13日に、山梨県庁にて受任式が行われました。
この相談員は、山梨県からの委託の事業であり、各地域の状況に合わせて委任されています。笛吹市には、3つの事業所が委託相談として指名されており、支援センターふえふきもその事業所のひとつです。
配布された資料には、昨年度に寄せられた「障がい者への差別的扱い」に関する訴えが掲載されています。よく、自分たちは障がい者には差別なんてしていないという声を聴きます。確かに当人の目の前で「障がい者は人間じゃない」などという人はほぼ居なくなりました。でも、ここでいう「差別」は、そういったものに限定はしていません。
例えば飲食店を利用しようと訪問したら、障がい者を理由に入店拒否された、とか。或いはスポーツクラブに入会しようとしたら、車いすなのにスポーツなんかできないだろうというように、そもそも「障がい者なんだから出来ない」とか、「多分、他の客に迷惑になる」という、一般の方々と無意識に差を付けてしまうことを指して、差別としています。
同時に、「合理的配慮の提供」も求められています。例えば目の不自由な方が市の主催する講演会に参加してきたという場合、自由席であっても見やすい席に案内するなど、障がいの様子に合わせて気を使って対応するというのを普通にやっていきましょうというものです。
山梨県には平成5年には山梨県幸住条令が制定されました。また笛吹市には「障がい者基本条令も昨年に制定されました。障がいがあっても普通に生活し、更には皆さんと共生していく社会づくりが求められています。
障がい者差別に関することがありましたら、笛吹市基幹相談支援センターや、各委託相談支援事業所に相談してください。
さて、ジチョーも身体障害者手帳を持っている下肢障害者です。当事者目線で、少しでも皆さんと共に暮らしやすい環境にすることを考えています。
先日、JRを利用するために、オンラインで切符を手配しました。今や駅で切符を買う、或いはみどりの窓口で切符を買うのではなく、スマホのアプリで事前購入し、切符無しで利用することが出来ます。
アプリを利用するために、最初の画面でIDとパスワードを入力し、切符の種類を選択して、クレジットカード支払いをすると、スマホに切符画面が登録されます。
JRは手帳の種類によって障害者割引が使え、このアプリ内でも割引での支払いが出来ますが、障害者割引の選択ボタンを押すと、再度IDとパスワード入力を求められてしまいます。
これも細かい事ですが、なぜ障害の割引を使うと、普通の方々よりもアクションを増やさないとならないのか。これが高齢の障がい者や、知的の障がい者には壁と感じる元になります。
勿論、このシステムを変更するのには多大な費用も掛かりますので、すぐにどうにか出来ることではありませんが、そもそもこういったシステムを作る際に、障がい者も他の方々も一緒に普通に使うことを想定してなかったのではないか。後付けのシステムで対応しようと考えたのか。等考えられます。
こういったことが日常生活の中にまだまだあります。こんなことは普通にあること、悪意があっての事ではない。、一部の少数派のためにしょうがないよね、とせず、気が付いた時にしかるべきところに訴えていくことが必要です。