一宮北小学校の4年生を対象に、「高齢者疑似体験」を行いました!
この取り組みは、身体の動かしづらさや見えづらさを実際に体験することで、お年寄りの気持ちや生活の実際を知り、思いやりの気持ちを育むことを目的としています。

白内障ゴーグルをつけて国語の教科書を読んでみる体験では、
「近くじゃないと見えない」と声があがるなど、見えづらさに戸惑う様子が見られました。
普段読んでいる教科書の見え方の違いにふれ、小さな文字が見えにくくなるとはどういうことなのかを実体験しました。

手首や足首におもりをつけ、さらにおもり入りのベストも着た状態で階段の上り下りを体験してもらいました。体が重くなった状態での移動に、多くの子どもたちから「怖い!」という声が聞かれました。
特に「のぼりの方が怖かった」と感じた子どもが多かったようです。
この体験では、体験する子だけでなく、サポート役の子どもたちもどう声をかけたり、手を差し伸べたらよいかを考えるきっかけとなりました。

手足にサポーターや手袋をつけた状態でのバスケットボール体験では、
「重くてボールが遠くに投げられない」「うまくつかめない」
と、動きづらさを共感する声が多く聞かれました。
普段の元気いっぱいな動きが、どれほど制限されるかを、全身で感じてくれたようです


体験後、装具を脱いだとたんに
「大変だった!」「体が軽くなった!」といった感想が飛び交いました。
また、「大変さがわかった」という感想だけでなく、
「地域のお年寄りを助けたい」「困っている人に声をかけたい」といった言葉をたくさん聞くことができました。

体験の後、先生から子どもたちに
「高齢者に対して、まず自分たちができることは"あいさつ"。困っていそうだったら、"声をかける"ことから始めよう。」
というお話をしていただきました。
あいさつや声かけといった小さな行動から、つながりは生まれていきます。
この体験が、そんな第一歩を踏み出すきっかけとなれば嬉しいです


今回の体験では、お年寄りの体の実際を実感してもらいましたが、次回は地域のお年寄りとの交流の場として、グラウンドゴルフの体験を予定しています。
実際に地域で元気に活動しているお年寄りと交流する中で、「大変」だけではない高齢者の豊かな一面にもふれることができそうですね
